突然の体調不良に駆けつけられなかったり、病状の悪化にすぐに気付けないなど、遠距離介護特有のデメリットがある。このようなときの強い味方が、見守りシステムだ。
日本は現在、超高齢化社会である。そのため、介護サービスも年々増加している。ここ数年で、遠距離介護向けのICTも展開されているほどだ。お互いのために、サービスを上手に利用していこう。

見守りシステムには、センサー型というものがある。これは、家の中にセンサーを設置し、その家に住んでいる人の動きを感知する優れものだ。電力会社や、家電製品と連携しているものもあり、一定時間反応が無いと判断した場合、担当者が自宅まで駆けつけてくれる。また、「おでかけボタン」を押すだけのものや、テレビの使用状況で把握するものなど、比較的簡単なものも展開されている。高齢の親世代にとっても、常日頃監視されている様な仕組みではないため、ストレスを感じづらいという点がメリットといえるだろう。
次に紹介するのは、カメラ型の見守りシステムだ。24時間、親の状態を確認でき、なかには会話機能が付いているものもある。子どもにとっては安心で、自分の都合で確認ができるというメリットがある。しかし、親からしてみれば監視されているように感じて、嫌がる人も多い。一方で、セキュリティ会社のサービスを利用すると、深夜や多忙な時でも代わりにすぐに駆けつけてくれるといった面もある。
一度親と話し合って、極力ストレスが少ないシステムを準備していきたいものだ。